譲渡所得とは、個人の資産を譲渡したことによって得られた利益のことを指します。主に不動産などの売却の際に用いられることが多い用語で、不動産の売却価格のことではなく、そこから経費などを差し引いた利益のことを指します。例えば、10年入居したマンションを売却した場合、購入価格が3000万円、利息が500万円で、10年間で1500万円返済したとして、2500万円で売却できた場合、残った500万が譲渡所得となります。
譲渡所得に含まれる資産には、土地、借地権、特定の公社債、宝石、書画、骨董、船舶、機械器具、ゴルフ会員権、特許権、著作権などが含まれます。
なお、譲渡所得は所得税・住民税の対象となります。土地・建物については譲渡した年の1月1日の時点で5年以内か5年超かで税率が異なります。5年以下の場合は短期譲渡所得、5年を超える場合は長期譲渡所得となります。税額の計算方法として、まず、課税譲渡所得金額を算出(譲渡価額−(取得費+譲渡費用)−特別控除※)します。その上で税額を計算します。計算方法は、税額=課税長期譲渡所得金額×20%(長期の場合。短期の場合は39%)となります。
※特別控除…自己居住用財産の場合、年間最大で上限5000万円