初めて家探しをする方であれば「いつ、誰に、何を聞けば良いのか?」疑問が多いでしょう。
満足のいく家を手に入れるためには、どんな情報を集めれば良いのでしょうか?これから家探しをされる方に、是非とも知っておいてほしい、家探しのコツやテクニックをご紹介します。
<1.まずは情報収集>
家探しを成功に導くポイントは、正しい情報収集です。
お金・ライフプラン・立地、この3点からポイントを解説していきます。
●金銭面 家を購入するには、物件価格+諸費用が発生します。 物件価格は、物件自体の値段です。諸費用は、仲介手数料や印紙代、不動産取得税など、住宅取得の際に発生する費用のことです。それらを正しく知り、金額を考慮した上で頭金と住宅ローンの借入額を決定します。そうすることで、全体の正しい予算が把握できます。 「頭金0円」という言葉を聞いた事があると思いますが、基本的な諸費用は発生するため、正しくは自己資金0円ではないことを認識しておきましょう。
●家族構成や仕事などの人生設計 20代、30代、40代と、住宅購入時の年齢は、多くのメリット・デメリットを持っています。 結婚を機に20代で住宅を購入する際には、資金や収入は少ないものの、完済が早く終わるので、老後への安心は大きくなります。40代での購入は、完済時期こそ遅れてしまうものの、十分に蓄えた自己資金から満足のいく物件選びができるというメリットがあります。 住宅を購入することで、10年後、20年後、そして完済を迎える時期に、自分たちの生活がどうなっているのか見据えた人生設計をしましょう。
●場所選び 物件の場所選びも、住宅購入の大きなポイントです。 例えば、日照条件が良く静かな環境が気に入って購入したものの、周辺に空地があり、将来その場所に高い建物が建つ事で日照条件が変わったり、道路の拡張工事が行われ交通量が変わるなど現在の環境が変化することもあります。 将来売却をお考えの場合は、土地の価格に注意しましょう。駅近の利便性の良い場所の土地価格は高く、将来的にも値崩れが起きにくく、逆に駅から離れた物件だと資産価値がぐっと下がる可能性もあります。利便性を優先する、将来的に売る気もないので郊外で広い土地でのびのびと暮らしたい、など人によって様々な価値観がありどちらが良いという判断は購入者自身の判断ですが、購入時には必ず土地の価格をチェックしましょう。物件購入時には必ず土地価格と建物価格が別々に明記されますので、購入時現在の価値を把握しましょう。
<2.不動産屋さんに聞くべきこと>
住宅ローンには変動金利、固定金利、またはその両方を使う方法もあります。その時点でどれが最良か、金利はいくらか、総支払額はどれくらいになるのか、などを細かく聞きましょう。
●住宅ローンの組み方 「頭金0円」「賃貸物件並みの月額で購入可能」の物件は魅力的に見えますが、月々に発生するのは、住宅ローンの返済だけではありません。
分譲マンションの場合は、管理費や修繕積立金が別途掛かります。
一戸建ての場合であれば、分譲マンションのような費用は発生しません。
しかし、ライフスタイルの変化や経年劣化に伴うリフォームを見越す必要があります。 一戸建て・マンションを問わず、維持管理に必要な管理費に関した質問をすることで、将来的にかかる費用が正しく把握でき、積み立てできます。
一戸建ての場合には
・「月々の支払いはいくらになるのか」 ほかのローンや諸費用との兼ね合いがあるため、必ず聞いておきましょう。
・「今後のリフォーム周期と必要になる額の目安はいくらなのか」 将来的に必要になるメンテナンスコストに合わせた貯蓄計画を提案してもらいましょう。
マンションの場合には
・「月々の支払いはいくらになるのか」 管理費や駐車場代などを含めた総額を試算してもらいましょう。 ・「修繕積立金の値上げ幅はいくらか」 経年劣化に伴い値上がりする可能性が高いため、各住戸にかかる負担額の増額幅を把握しておきましょう。
●新築と中古のメリット、デメリット
新築の場合には・・・
新築物件のため設備が新しいからと、しばらくは修繕の必要がないと安心してしまうのではなく
・「メンテナンスの周期はどれくらいか・いくらか」
・「アフターフォローなど保証期間はいつまでか」 など、長期目線での確認を行うことが、いざという時に大切な家と家計を守ってくれます。
中古の場合には・・・
これまでの居住者がメンテナンスを行っていたか否かにより、早期に修繕やリフォーム費用が必要になるのかが変わってきます。
・「建築時期・耐震性能はどうなっているのか」 見えない構造部分を質問しましょう。
・「新築時からのメンテナンス状況はどうなっているのか」 この先の建て替え費用に関与してくる項目は必ず投げかけておきましょう。
<3.実際に家を見ることになったら>
内覧会に足を運ぶ際、後悔のない家探しを行うには、何に気を配れば良いのか。失敗しないための重要なポイントを解説します。
●内装・外装 内装 建物強度に影響を与える壁や天井のひび割れの確認が必要です。 表面に凸凹がある際には、鉄筋の腐敗やサビへと発展する恐れがあります。また浸水や雨漏りのリスクがある、床下・屋根裏の剥がれや腐食などにも注目してください。 外装であれば、バルコニーのネジなどが少し浮いていれば、雨漏りの原因になります。 また、壁の腐敗にも繋がり、カビを繁殖させ、見た目はもちろん建物への影響が懸念されます。
●周辺の環境 家はリフォームできても、環境だけは変えられない要素になります。そのため快適な住環境を手に入れるためには、購入前の入念な確認が不可欠です。 教育機関やスーパー、医療機関などのメリットに目が行きがちですが注目すべきは、デメリットです。交通量や騒音、臭いを確認しましょう。嫌悪施設が周辺に立っていないかも、自分の目で確認できると安心です。 内覧会の昼間だけでなく、曜日や時間帯を変えて訪れることで、居住者の年齢層や町の雰囲気を知ることができます。駅を利用するようであれば、駅から物件までを実際に歩いてみることで、「交通量が多くて子どもには危ない」「昼間は気付かなかったけど街灯が少ない」など、環境選択における失敗を減らすことが出来ます。
<4.賢い質問を武器に>
家探しとは、家の内装や外装、物件価格という単純な要素で決まるものではありません。
新築・中古で物件の特色が大きく異なり、家族構成やライフプランによってピッタリの物件は異なってきます。また購入時期により、住宅ローンの組み方や完済時期にも変動が出てくるものです。自分の目で確認する項目、不動産屋さんから聞き出す項目、それらを押さえ抜かりなくチェックすることで、家探しを成功に導くことができます。
住宅購入には様々な要件があり、不動産業社の立場から考えても、お客様全てに対して100%の希望物件をご紹介させていただくことは正直難しいことだと思います。 極端な例をあげると、マイクロソフトのビルゲイツがいくらお金があっても皇居の土地を買うことはできません。土地はその場所にひとつしかなく、まったく同じものはこの世界には存在しません。 まずはお客様自身で優先順位を明確にし、予算・場所・時期などから総合的に判断し物件を決めることが希望にあった物件を見つけることが最良と思います。 100%ではないかもしれませんが、お客様のご希望の100%に少しでも近づけるお手伝いができるよう社員一同頑張りますので、是非一度弊社にご相談にお越しいただけたらと思います。